“ほぼ”デイリーシネマ

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吹き替えで見たい、いや聴きたい!映画3選

あなたは字幕派?吹き替え派?

字幕か、吹き替えか、洋画を見るとき私たちは常にこの二択を突きつけられます。
まずは原型に近いバージョンを見たいので、私自身は基本的に初見の映画は字幕で見るようにしています。
しかし、そんな私にも「この映画を見るときは必ず吹き替え」という作品があります。
この記事では私がドハマりしてBGVにしている、吹き替えがサイコーの映画3つを紹介します(ちなみに全作品現在Netflixで鑑賞可能!)。

※吹き替えはDVDのバージョンなどにより異なる場合がありますが、今回の記事ではNetflixで配信されている吹き替え版を参照しました。

目次

フィフス・エレメント

「ホテルにはプリプリでキュッ、キュッ、キュッ!クチョクチョの美女がワンサカワンサカ。ラブラブワインは噴水からいつでもピュー!……美女たちのクッチュンクッチュンピュー!」

フィフス・エレメント [Blu-ray]

おすすめシーン

1時間10分頃~ 宇宙DJルビー・ロッドの登場シーン

まず紹介したいのは「レオン」でお馴染みリュック・ベッソン監督のSF(コメディ)映画「フィフス・エレメント」。未来世界を舞台にブルース・ウィリスが悪いゲイリー・オールドマンと戦う話です。

主役のコーベンを大塚芳忠がアテレコしているのも素晴らしいのですが、私が推したいのは宇宙DJ(未見の方は意味不明だと思いますが、とにかく宇宙を股にかけるディスクジョッキーです)のルビー・ロッドのCV。声を当てているのは、三ツ矢雄二です。

三ツ矢さんの吹き替えで有名なのは「ライオンキング」のティモンあたりでしょうか。本作でも三ツ矢さんは甲高い”トンガリ”声でオネエのDJを演じています。

少しでも気になった方は、まずはシークバーをいじっておすすめシーンを見てみてください、ジョルノ・ジョバーナと東方仗助が合体したみたいな髪型の男(!!)がトンガリの声で好き放題やってます。

パルプ・フィクション

「フランスではクォーターポンドのチーズバーガー何て言う?」

「さぁ?」「教えてやれ」「チーズロワイヤルだ」

「なんでそう呼ぶか知ってるか?」

「あぁ……メートル法を使ってるから?」

「コイツ脳みそいっぱい詰まってるじゃねぇかぁ!」

おすすめシーン

オープニング開けからの一連のシークエンス

パルプ・フィクション(字幕版)

続いて紹介するのは、ボンクラ映画オタク界の神クエンティン・タランティーノ監督の代表作「パルプフィクション」。 

サミュエル・L・ジャクソン演じるギャング、ジュールスの声をあてているのは日本声優界の重鎮大塚明夫です。とにかくシブい声の大塚さん、特にこの人の裏声はもう感電死級にシビれます。

字幕を見ればわかるのですが、とにかくこの映画口を開けば"fuck"と言ってます(劇中での"fuck"使用回数なんと250回以上)。

"fuck”をいかに日本語に訳すかというのは難しい問題なのですが(単純に「クソ」とか訳せばいいわけではない)、パルプ・フィクション」は吹き替えで巧みにやくざな言葉遣いを用いり、おかげで"fuck"を多用する会話の空気感を見事にローカライズできています。

言葉だけでは補えない会話の微妙なニュアンスを表現できるのは吹き替えの大きなメリットですね。

同監督の「レザボア・ドッグス」も吹き替えが秀逸な映画なのでぜひご覧ください(「ちくしょう撃たれた腹が痛ぇよぉ~」のくだりが最高です)。

ファイト・クラブ

「“デュヴェ”って知ってるか?」

「かけ布団?」

「毛布だ。ただの毛布だ。どうして俺たちは“デュヴェ”なんて知ってんだ?」

 おすすめシーン

映画全編

 さあ最後に紹介するのは、人間の狂気や孤独ばかりを描いては大ヒットする天才監督デビット・フィンチャーの最高傑作と名高い「ファイト・クラブ」。

本作は主人公のモノローグを軸にストーリーが語られていくこともあり、非常に台詞が詰め込まれた映画となっています。なので台詞だらけのこの映画は、あえておすすめのシーンを書きません。

エドワード・ノートン演じる主人公の声に、某カリブの海賊の吹き替えでお馴染みの平田広明。そしてブラピ扮するマッチョマン、タイラー・ダーデンのアテレコは山寺宏一

吹き替え界豪華コンビのタッグが繰り広げる会話劇は、上で紹介した二作ほどの派手さこそありませんが、本当に堅実な演技で主人公とタイラーというキャラクターを表現しています。

ちなみに山寺さん、「フィフス・エレメント」でも「パルプ・フィクション」でも、主要登場人物の吹き替えをされています。さすが声優界のラスボス。

まとめ

吹き替えは、その性質から観客にオリジナルのバージョンと違った印象を与えることが多々あります(時にはほとんど別物のようにさえ)。

しかし、なにも悪いことだけではないでしょう。私は字幕で鑑賞した映画を見返す際は、吹き替えで見るようにしています。

それはたとえ英語をある程度聞き取れたとしても、イントネーションに込められた微妙な含意までを字幕で理解するのは難しいからですし、また実力派声優の演技によって少し味付けの変わった映画も見てみたいからです。

「吹き替えなんてクソ食らえ!」な方も、この記事で紹介している名吹き替えをチェックして、吹き替えの良さに触れてみてください。

あなたの映画ライフが二倍に広がるかもしれませんよ。