Walking Pictures

映画、書籍、ゲーム、その他もろもろサブカルチャーについて…

全然予告と違うじゃん!!『マネー・ショート華麗なる大逆転』感想

今月24日、いよいよ『ラ・ラ・ランド』が日本で公開されます。楽しみで楽しみで24日まで待ちきれないので、主演のライアン・ゴズリングの過去出演作品を片っ端から見てみることにしました。この記事で紹介する映画は『マネー・ショート華麗なる大逆転』。

予告だとまるでオーシャンズシリーズみたいな映画に見えますが、実際はノンフィクションの本を題材としていて「やったぜ!大金持ちだ!ヒャッハー!!」みたいな明るいテンションの映画ではありません(ライアン・ゴズリングはやたらとテンション高いけど)。

続きを読む

『イミテーション・ゲーム』はローグ・ワンなのかもしれない

Netflixに追加されていたので『イミテーション・ゲーム』を見ました(プライムビデオにもあるみたいですよ)。

カンバーバッチやマーク・ストロングを筆頭とした実力派英国俳優の演技から緻密に構成された脚本までとにかくウェルメイドな出来の映画で、エニグマ解読のシーンでは観てるこっちまで立ち上がってしまうほどテンションが上がってしまいました。

主人公がアスペルガー的な精神障害を持っていたり、時系列を錯綜させているあたりがフィンチャーの『ソーシャル・ネットワーク』とも被りましたが、脚本のクオリティに関しては『イミテーション・ゲーム』が一枚上手という印象です。

続きを読む

『ヘルタースケルター』と『ネオン・デーモン』で美容整形を考える

※この記事では映画のラストシーンにまで言及するネタバレがあります。

今年一月、ものまねメイクで有名なざわちんさんがtwitterで「鼻を整形したい」という旨のツイートをしたところ、ざわちんさんのtwitterが炎上するという事件が起きました。

AKBやNMBなどのアイドルグループに対する整形疑惑もよく持ち上がっていて、なんだか整形=悪という図式を多くの人が持っているように感じます(悪というのは言い過ぎかもしれませんがいい言葉が見つからないので「悪」としておきます)。

ですが本当に整形は悪なのでしょうか。美容整形した女性の心の闇を描いた2本の映画『ネオン・デーモン』と『ヘルタースケルター』を例にして少し考えてみましょう。

Neon Demon [Blu-ray]

続きを読む

だらだら映画日記『ヘルタースケルター』

数日前に鑑賞した『ネオン・デーモン』が美をテーマとした作品だったため、類似したテーマを扱う沢尻エリカ主演の邦画『ヘルタースケルター』を観ました。


沢尻エリカ 映画 ヘルタースケルター TVCM

続きを読む

女子トイレを要チェック!な映画『ネオン・デーモン』紹介編

※この記事に直接的なネタバレはありません

1/13公開の『ネオン・デーモン』、だいぶ遅れましたが鑑賞してきました。公開館数が少なかったため、わざわざ県境をまたいで大阪まで足を運んだのですが、元が取れたどころか大儲けクラスのいい映画でした。

続きを読む

近未来社畜映画『ゼロの未来』感想編

※この記事にはネタバレが含まれています。

ネタバレなしの紹介編はこち

『ゼロの未来』感想

テリー・ギリアム監督作品はいつも万人向けとは言えない内容ですが、『ゼロの未来』は個人的にはドはまり映画でした。鑑賞後、監督やキャスト、スタッフの皆さんに拍手を送りたくなる出来です。劇場公開時に見に行かなかったのが本当に悔やまれます。

ゼロの未来 スペシャル・プライス [DVD]

続きを読む

近未来社畜映画『ゼロの未来』紹介編

※当記事はネタバレなしの紹介編と、ネタバレありの感想編に分かれています。紹介編のこの記事にはネタバレは含まれていません。

テリー・ギリアム監督作品『ゼロの未来』

ギリアム監督といえば、ドラッギーかつ幻想的な映像を用いて近未来のディストピア社会を描いた傑作SF映画未来世紀ブラジル』を手掛けたことで知られていますが、『ゼロの未来』の設定や物語世界はその『未来世紀ブラジル』と非常に似通っています。

続きを読む