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『パーフェクトブルー』でパーフェクトにブルーになった話

どうも、もゆるです。ちょっとした報告ですが、最近映画にまつわる情報サイト「ciatr」さまにて何本か記事を執筆させていただきました。

アニメ映画『パーフェクトブルー』がもっと楽しめる6のこと | ciatr[シアター]

直近で書いたのが上記の、今敏監督の『パーフェクトブルー』の解説記事なので良かったらご一読ください。

 

ちなみに今回取り上げた映画『パーフェクトブルー』は、アイドルを引退して女優に転向した主人公、霧越未麻(きりごえみま)がストーカー、猟奇殺人、なりすまし…など次々起こる不可解な事件に巻き込まれ精神を病んでいく、という冷や汗モノの傑作サイコスリラー。記事はともかく映画の面白さは太鼓判押します(それでいいのか?)。

 

と、まあここまでは単なる宣伝に過ぎません。本題はここからです。突然の質問ですが、皆さんは映画を鑑賞中に唐突に悲しい気分になった経験がありますか?

 

悲しいシーンに泣かされるのではなく、見せ場でも泣きどころでもなんでもない普通のシーンで、たまたま自分自身の過去の記憶が呼び覚まされてギャン泣きしてしまう。そんな経験ありますか? 映画に嫌な思い出の引きだしをバールでこじ開けられるような体験をしたこと。

 

僕は今回、記事執筆のために見ていた『パーフェクトブルー』で封印していたトラウマがフラッシュバックし、あわや『パーフェクトブルー』の登場人物よろしく精神崩壊しかけました。

 

パーフェクトブルー』の何が僕のトラウマを呼び起こしたか。ストーカー? レイプ? アイドル? 幻覚? いいえ、主人公の部屋です(反語)

 この映画では主人公である未麻の住んでいるワンルームの部屋が、未麻の精神世界を象徴するかのように使われていて、そのためか未麻の部屋は劇中何度も登場します。そして、主人公の部屋が出てくるたび、僕は心を抉られました。

 

一体、未麻の部屋の何がそんなに心に突き刺さったのかと言えば、先月ひどいフラれ方をして別れた女の子の部屋と、間取りに内装、果ては風呂場まで何から何までそっくりだったからです。


Perfect Blue / Requiem For A Dream Bath Scene Comparison

 

なにも不思議なことじゃありません。ワンルームマンションの間取りなんて大体どこも同じです。狭いから模様替えの自由度も低いし、内装が似ているのもおかしくありません。

 

なのに、なのに、未麻の部屋が画面に映し出されるたびにこみ上げてくるこの感情は何なんでしょうか。

 

結局、部屋が映る度に気が散るもんだからまともにメモもとれず、後日記事を書くため本編を見返したのですが、またしても不意打ちでやってくる未麻の部屋にノックアウト。

 

不本意な汚れ仕事を続けるうちに精神に異常をきたし幻覚を見るようになった未麻と同じく、パーフェクトにブルーになった僕はその日中、在りし日の彼女の幻覚を見続けましたとさ……。

 

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