“ほぼ”デイリーシネマ

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いきなり「LOGAN/ローガン」を観たい人のための5分でおさらいX-MEN

どうも、こんにちは。いよいよ6/1より「LOGAN/ローガン」公開です、木曜日公開開始って珍しい。

実は私、Marvelシネマティックユニバースは追っていたのですが、不勉強ながらX-MENに関してはコミックどころか映画も全く見たことの無い状態だったため、この一週間はひたすら無心にX-MENを見る日々が続いておりました。

そこで、この記事は「予告を見てローガン気になったけどこれまでのX-MEN観てないし、かと言ってわざわざDVD借りて観る暇もないや」という方に向けて過去作のあらすじをウルヴァリンを主軸にざっくりまとめて紹介します。

あらすじといえども、多少のネタバレは含まれるため気になる方はご注意ください。

目次

 

 ウルヴァリンってどんなヤツ?

個別の作品紹介より先に、まずウルヴァリンもといローガンという男について紹介することにしましょう。

X-MENの世界には遺伝子の突然変異によって超能力を身につけたミュータントと呼ばれる存在がおり、ウルヴァリンもそのミュータントの一人です。

彼の特殊能力は非常にシンプルで、傷ついてもすぐに再生することと、腕から爪が生えること。

もともと爪は骨のような物体で構成されていましたが、悪い組織に捕まったウルヴァリンは全身にアツアツの金属を流しこまれて改造人間ならぬ改造ミュータントにされ、爪もアダマンチウムと呼ばれるすさまじく丈夫な金属になります。ちなみにその後仮面ライダーよろしく手術中に脱走します。

映画のタイトルになっている「ローガン」は彼の本名であり、「ウルヴァリン」という名前はリングネームみたいなものです。

旧三部作

X-MEN」(2000)

自らの過去を思い出すため放浪を続けていたウルヴァリンは、ある日ミュータントの少女ローグとの出会いをきっかけにミュータント同士の争いに巻き込まれる。人間とミュータントの和平を図る組織X-MEN側についた彼は、人類を抹殺しミュータントの世界を築き上げようとするマグニートー陣営と戦うことになるのだった……。

21世紀の始めに作られた、記念すべきシリーズ第一作。監督は「ユージュアル・サスペクツ」のブライアン・シンガー。CGがまだまだチャチだった時代の作品で、ウルヴァリンの爪も義手を作って撮影しているシーンと後からCGで爪を足したシーンがあるんだとか。

X-MEN (字幕版)

X-MEN (字幕版)

 

 

X-MEN:2」(2003)

ウルヴァリンに改造手術を施した張本人であり、ミュータント絶滅を目論む男ウィリアム・ストライカーの野望によりX-MENの本拠地が襲われる。離れ離れになるミュータントたち。最強のテレパスを持つプロフェッサーXもストライカーに捉えられ洗脳されつつある。ミュータント絶滅の危機を前に、前作で逮捕されたマグニートーが脱獄しウルヴァリンらに共闘を持ち掛けた……

個人的にはシリーズ最高傑作の2、監督はブライアン・シンガー続投。やはり何と言ってもあの強敵マグニートーが一時的とはいえ味方になる激アツ展開が何よりの魅力か。そもそもの設定で超能力とか腕から爪とか言ってる時点でそうなんですが、X-MENって少年マンガチックなんですよね。元がアメコミだから当然ではありますが、この2は特に少年マンガ感が強い。

X-MEN 2 (字幕版)

X-MEN 2 (字幕版)

 

 

X-MEN:3 ファイナル ディシジョン」(2006)

ミュータントの突然変異を治療する画期的な薬「キュア」の発明によって世界は震撼した。人間に戻って普通の生活を送りたい者、アイデンティティである能力を失いたくない者、そしてキュアの仕様を義務づけさせたい者、様々な陰謀渦巻く中、死んだはずのミュータントジーン・グレイが突然復活する。あらゆる物体を一瞬で塵に変えるほどの力を持つジーンを止められるのはウルヴァリン唯一人……

旧三部作の最後では監督代わりましてブレット・ラトナー。なんというか、アメコミ実写化映画のダメなところ全部入りみたいな感じの作品です。派手なCGでぶわっーとエフェクト出したりして、クライマックスで戦わせて、勝ったら全部解決したことにする、全然解決してないっちゅーの。「ミュータントの超能力は治すべきか」という面白い問題提起は出来てるのにもったいない、ジーン出さずにキュアの問題をメインにすれば良かったのに。

スピンオフ

ウルヴァリン: X-MEN ZERO(2009)

1845年、爪で父を殺してしまったウルヴァリンは、自らと同じ超能力を持つ兄と共に家を出る。その後2人は様々な戦場を渡り歩いた後、ミュータントを集めた特殊部隊に所属する。やがて殺しに嫌気がさしたウルヴァリンは部隊を抜けるのだが、数年後隠居生活を送っていた彼は突如兄ビクターに襲撃される。自分を狙う兄を倒すため、ウルヴァリンは全身にアダマンチウムを埋め込む改造手術を受けることになった……

ローガンの過去を描いたヒーローオリジンもので、監督はギャヴィン・フッド。冒頭でウルヴァリンがWW2やベトナム戦争に参加した時の映像が流れるのですが、「プライベート・ライアン」風だったり、「フルメタル・ジャケット」風だったり名作戦争映画を思わせる映像になっています。あと明らかにガン=カタを意識したシーンもある。序盤の戦闘シーンをひたすら観ていたい映画だった……。デップ―が出てくるみたいな話もありますが、私は認めません。

 

ウルヴァリン: SAMURAI(2013)

※未見のため割愛、ごめんなさい

新三部作

X-MEN: ファースト・ジェネレーション(2011)

ウルヴァリンが殆ど登場しないためあらすじは省略。

1960年代を舞台にしたファースト・ジェネレーションでは、X-MENという組織が何故作られたのか、何故マグニートーは人間を恨んでいてX-MENと対立しているのかが語られます。監督は「キングスマン」「キック・アス」のマシュー・ヴォーン。

X-MEN: フューチャー&パスト(2014)

遠い未来、ミュータント駆逐用に設計された自動兵器センチネルによって世界は滅亡の危機に晒されていた。X-MENでさえ歯が立たないセンチネルに対抗する唯一の手段は、奴らを歴史そのものから消し去ることだけだった。超能力により一人過去に送り込まれたウルヴァリンはセンチネル開発を阻止するため奔走する……

要するにターミネーターみたいな話です。

ウルヴァリンが主人公なのですが、ウルヴァリンさんには戦闘シーンでまともな出番が用意されていません。カワイソス。監督はブライアン・シンガー再び。

X-MEN: アポカリプス(2016)

こちらもウルヴァリンが数分しか出てこないのであらすじ割愛、一応エンドロール後に「ローガン」に繋がる映像が入ってます。「エセックス社」とプリントされたアタッシュケースを持った黒服が、ウルヴァリンの研究データらしきものを持ち帰る、怪しい、クローンとか作りそう、それだけです。

映画の内容はまあ普通としか言いようがありません。途中台詞で「『ジェダイの復讐』つまんなかったな」「やっぱどの映画も3作目は駄作になるんだよな」みたいなやりとりがありますけど、自虐ネタですか? あと後半のマグニートーがep6のベイダー卿と被る被る。息子か上司、どっちの味方しようかな、なんて。監督はブライアン・シンガー、お疲れさまでした。

なぜウルヴァリンが主役たりえるか?

シリーズを一通り(サムライ以外)観てしみじみ感じたのは、ウルヴァリンって別にそこまで強いキャラじゃないんだな」ということ。

全世界の人間を念じるだけで殺せるプロフェッサーや、金属なら意のままに操れるマグニートーに比べて、傷の治りが早くて爪が生えるだけですよ? マグニートー相手にしたら体中に金属埋め込まれてるから勝ち目ゼロだし。

でもウルヴァリン以外の登場人物がX-MENの主人公をやるべきなのかといえば、必ずしもそうではない。プロフェッサーXが主人公の「ファースト・ジェネレーション」も勿論面白いけれど、プロフェッサーが主役では語れないストーリーがあるんですね。

ウルヴァリンは強くなくても「丈夫」なのが重要なんです。撃たれても沈められても毒が回っても再生するから問題ない。これが超能力は強くても身体は一般人のプロフェッサーならどうでしょうか。流れ弾一発で瀕死です。

アクションシーンを彩るのは撃って撃たれて、殴り殴られというアクションの応酬です。弾が一発当たっただけでアクションシーンが終わったんじゃ観客は物足りません。キャラに強度がなければ良いアクションシーンは撮れないのです。たとえば「キック・アス」の主人公だってただの弱いオタクですが、彼には「末端神経がイカれていて痛みを感じにくい」という点で丈夫さが備わっています。

その意味ですさまじい再生力を持つウルヴァリンはまさに主人公に相応しいキャラクターだといえます。しかし、「ローガン」では自慢の再生力も落ちてきている。

トーリー的にも映画的にも魅力だった再生力をあえて失わせることは、非常に大胆な試みであり、だからこそ「ローガン」には期待が持てます。男ローガンが如何に自身の物語を語り終えるのか、気になる方は今すぐ劇場へどうぞ。


映画『ローガン(原題)』予告編

 

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