疲れた新入社員に送りたい、仕事にまつわる3つの映画
新年度が始まってもう一ヵ月が経とうとしています。
新生活を始めた人も、いままで通りのルーチンで暮らしている人も、GWを目前にしてそろそろ疲れが溜まってきた頃ではないでしょうか。
上司は堅物
残業は当たり前
プレミアムフライデーは休めない
おまけに給料は安い
仕事に対するヘイトも溜まりに溜まっていることでしょう。
そこで、この記事では少ない休みを映画鑑賞に使う素晴らしい趣味の方に向けて!仕事の悩み・疲れをぶっ飛ばす3本の「仕事にまつわる映画」を紹介します!
目次
AIに仕事を奪われそうなあなたに
まず始めに紹介したいのは「マイレージ・マイライフ」。
ジョージ・クルーニー扮する主人公ライアンの仕事はクビ切り屋です。クビ切り屋っていうのは別に殺し屋とかではなく、リストラの宣告を人事や社長に代わってやる解雇宣告代理人のことで、ライアンは世界中を飛び回って見ず知らずの相手にクビを宣告しないといけない。
こう聞くとなかなか辛そうな仕事だなと思うんですけど、ライアンは飛行機で世界中旅しながら仕事をするスタイルが気に入っています。なんですが、ネット上で解雇通告ができるようになりライアンの仕事はオフィスでできるようになってしまって……というのが導入です。
本作は「天職」についての映画だとよく言われるのですが、「マイレージ・マイライフ」はテクノロジーに仕事を奪われた人がいかに復帰するかという極めて現代的な話として読める映画でもあるので、ペッパーくんに職場を追われそうな人にぜひ見てもらいたい作品なんです。
「人間にしかできない仕事って何?」、「自分にしかできない仕事って何?」、本作はこれらの問いに向き合う孤独な中年男の姿を映し出します。
またこの映画は仕事と結婚の両立というテーマもある程度扱っていているのですが、素晴らしいのは「仕事と家庭を両立するべき」とか「結婚はするべき」のような価値観の押し付けをせずに「でも傍にいてくれる人って大切だよね」と優しく諭すような語り口なところです。
働き詰めでもう限界!というあなたへ
続いて紹介するのはディストピアSFを撮らせたらピカイチのテリー・ギリアム監督の「ゼロの未来」。
舞台はブレードランナーの画面を明るくしたような近未来。主人公コーエンはコンピュータでプログラミングに似た仕事をしているのですが、仕事があまりにも忙しく、ある日上司に在宅で働きたいと懇願します。
コーエンの願いは聞き入れられ彼は在宅勤務となりますが、交換条件としてあげられたのは「ゼロの定理」と呼ばれる謎の数式(?)の解析。
やってもやっても終わらない仕事、ことあるごとの進捗報告、いよいよコーエンの精神は異常をきたし始めて……というところから映画は始まります。
「ゼロの未来」は端的にワークライフバランスの重要性について説いています。忙しさのあまり在宅勤務を選んだコーエンは仕事と私生活の境界線が無くなり、より仕事漬けになるという皮肉な状態へと陥ります。
働き詰めのSEの方なんかは相当共感できるのではないでしょうか。クリストフ・ヴァルツがいい感じにこじらせたダメ親父を演じています。
働きすぎて生きてるのか死んでるのかわからないあなたへ
さて、いよいよ最後の映画ですが、今回の記事で私が一番推したいのがこれから紹介します一本。
いや、もちろん前二作も非常に良い映画なんですよ、なんですけどやっぱり私の中では「ファイト・クラブ」はダントツなんです。
「ファイト・クラブ」に関してはあらすじを語ることすらしたくありませんし、するべきではないでしょう。それほどまでに本作は初見時の衝撃が凄まじい。
ナヨナヨしたブラック企業社員から、肝っ玉の据わった男への変身。この映画で主人公の起こす行動を真似しろとはまかり間違っても言えませんが、社会や会社の奴隷に成り下がらないためにも本作を観て心に焼きつけてみてください。
資本主義に、現代社会に、ブラック企業に、そして僕らの顔面に、「ファイト・クラブ」は強烈な右ストレートを叩きつけます。
本作のパンチでノックアウトされた人の数知れず、20世紀の終わりを飾った名作です。
あとがき
今日紹介した映画は全て仕事を「忙しいもの」として描いています。まあ実際楽な仕事なんてないんですから、当たり前なんでしょうけどね。
毎日同じ職場で同じ人と働いていると、徐々に周りが見えなくなります。そんな時は休憩がてらに映画を観て、他の人の職場を覗いてみましょう。
一本の映画で人生が変わるなんて早々起こることではありませんが、いい息抜きであるのは間違いありません。
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