日曜洋画劇場の終焉とフジのアナ雪放送から憂う映画の未来
日曜洋画劇場の終わり、映画は死んだのか?
日曜洋画劇場が、50年の歴史に幕を下ろしました。
僕自身は地上波で映画を見るなんてめったにしません、ですから直接的な問題はないのですが、地上波での映画放送が減るという事は映画文化の衰退に繋がります。
普段から映画館に行く習慣のない人が、映画の楽しさを知る足がかりになるのが日曜洋画劇場を筆頭とした地上波映画番組です。
アナ雪問題
こないだも散々アナ雪の地上波放送で盛り上がってたじゃないですか。
フジのアナ雪放送で僕が驚いたのは、twitterなどでの「アナ雪初めて見た」という発言の多さ。なんだかんだでみんなyoutubeの「ありのまま」の所だけ見て済ませていたんですね。
youtubeを見てアナ雪を見た気になっているような人たちは、おそらくテレビ放送されなければ永遠にアナ雪映画本編を見ることは無かったでしょう。
エンディングを改変したせいで叩かれたフジテレビですが、やはり映画をテレビで流すこと自体は映画文化に貢献しています。
劇場システムの限界
あらゆる情報がスマートフォンでやり取りされる現代社会、今や世界は僕たちの持っている小さな電子機器の中に納まってしまいました。
僕たちは通勤中にtwitterでバズったツイートをチェックできます
僕たちはお風呂に入りながらyoutubeでおもしろ動画を見られます
ゲームもニュースも、何から何まで「いつでもどこでも」スマホが提供してくれる時代
そんな時代に「いつでもどこでも」どころか、時間も場所も決められている映画館での映画鑑賞をする人は、もはや物好きの部類に入るのかもしれません。
それでも僕らは映画館へ行く
しかし映画が大好きな僕らは知っています。
スマホのディスプレイとは大違いのスクリーンを
振動さえ感じるサウンドを
上映後のエスカレーターで聞く見知らぬ人の感想を
テレビが現れ、インターネットが現れ、スマホが現れ、もはや映画には当初の求心力はありません。
ですが映画の持つ魅力だけは不変です。
映画文化の衰退は避けられぬ時代の潮流なのかもしれませんが、その流れへのささやかな抵抗として僕はこれからも記事を書き続けますし、映画を見続けます。