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『10 クローバーフィールド・レーン』と核シェルターの話

変なおっさんと一緒に核シェルターで暮らすのと、死ぬの、どちらか片方を選べと言われたらどうしよう。『10 クローバーフィールド・レーン』ってそんな映画です。

ラ・ラ・ランド』のデミアン・チャゼルが脚本に参加してるみたいなので見てみたけれど、特に「これがデミアン・チャゼルの味だよな」みたいなエッセンスは感じられませんでした。

かといって映画自体はつまらないなんてこともなく、サスペンスとしては一級品のいい映画でした。

かなりちょっと頭のネジが外れてるおっさんに捕まって、おっさんの家にある核シェルター拉致されたお姉さんが、なんとかしてシェルターから逃げようとしたら、どうもシェルターの外は毒ガスで汚染されていて出たら死ぬらしい。シェルターの中も外も危険でいっぱい、さあ困った、というのが今作のおおまかなあらすじです。

ほとんどのシーンが核シェルター内で撮影されていて、見てみるとシェルターというのがどういう建造物なのかがよくわかります。1,2年は中で生活できるよう退屈しのぎの娯楽も用意してあって、3人でモノポリーをしたりする場面もありましたね(あんなに気まずそうなモノポリーが退屈しのぎになるか別として)。

映画を見終わった後調べてみたら、どうもアメリカでは核シェルター普及率が80%を越えているみたいです。それだけ核シェルターが普及してたら地球に攻めてきたエイリアンの皆さんも結構びっくりするんじゃないかな。8割も生き残ったら反撃されそうだし、それこそ宇宙戦艦ヤマトみたいに。ちなみに同じデータではスイスは普及率が100%らしいです。

どこかの国の大統領とか、総書記とかの問題もあるし、2017年は意外と核シェルターの需要が高まるかもしれません。

石原さとみが出てきて「ゴジラがきても大丈夫♪」とかなんとか言うシェルターのCMが流れる日も近い……のか?