『バットマンvsスーパーマン』はどこが「トホホ…」だったのか
今月21日映画秘宝3月号が発売され、誌面で映画秘宝ベスト&トホホ10が発表されました。
ベストのほうは1位シン・ゴジラ2位この世界の片隅に3位デッドプールと予想の範囲内だったのですが、面白かったのはトホホの方。1位バットマンvsスーパーマン(以下BvS)2位スーサイド・スクワッドと、DCユニバース作品が連続ランクインするなんとも残念な結果に。
DCの実写化映画ってそこまでダメなのか?とか考えてたら、そういえばマンオブスティールとスースクは見てましたが肝心のBvSを未見だったので今更ながら鑑賞しました。
感想としてはトホホ1位も頷けるな、というのが第一印象でした。以下どこが「トホホ…」だったのかまとめます。
トホホポイント1.アクションシーン短すぎない?
観ていて一番に思ったのは「バトル少なくない?」という感想です。
BvSの全体の尺は劇場バージョンでは約2時間30分でした。そして2時間半の中で戦闘シーンと呼べるのは50分程度。つまり映画全体の3分の1程度は戦っていることになります。数字で見てみると極端にアクションが少ないわけではない。
ではどうしてアクションが物足りない気がするか? ですが、これに関しては戦闘がクライマックスに集中しているからだと推測します。50分の戦闘シーンのうち40分はクライマックスの戦いで消費されます。つまりBvSという映画はラストバトルが始まるまではろくなアクションシーンがないんです。
トホホポイント2.その伏線は本当に必要なのか?
今作のストーリー、大きな矛盾はなくとも理解しにくいシーンがいくつかありました(バットマンが悪魔みたいな敵にやられる場面とか)。調べてみたところ、大方の予想通りそのシーンは今後の作品に繋がる伏線みたいです。
いるか? その伏線
Marvel映画では次回作以降の展開をほのめかすのは本編が終わった後のおまけ程度です。映画本編内で解決されない伏線を貼るのは卑怯というか、そもそも面白くありません。コミックを知らない人ならなおさらです。
トホホポイント3.バットマンが情けない
もとからある設定なのは重々承知なんですけど、クリプトナイトを使わないとスーパーマンには手も足も出ないっていう設定、さすがにどうなんでしょうか。
クリプトナイト使う→バットマン有利になる→クリプトナイト効果切れる→バットマンやられる→またクリプトナイト使う、みたいな流れは正直見ていてまったくワクワクしませんでした。
あといい加減ウェイン子供時代のトラウマシーン見るの飽きましたね。
トホホじゃないポイント.ジェシー・アイゼンバーグの演技がニクイ
『ソーシャル・ネットワーク』や『グランド・イリュージョン』でもそうでしたが、ルーサー役のジェシー・アイゼンバーグは本当に頭はいいけどムカつく奴の演技が上手い。
ルーサーがジェシーじゃなかったらこの映画戦闘シーンが始まる前に見るのやめてたかもしれません。
しかしトホホベスト1だからといって全く価値のない映画ではないです。少なくとも僕がamazonに払った400円分はペイした気分です。本当にクソな映画はそもそも誰も見に行きません。BvSみたいな大作は観客側の期待度が高くなるので、少し失敗すると酷評されてしまいがちなんですよね……