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”ほぼ”デイリーシネマ

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なぜ「君の名は。」はキネマ旬報ベスト・テンを逃したのか?

※この記事は独断と偏見で書かれています

毎年恒例のキネマ旬報ベスト・テンが公開されました。今年は「この世界の片隅に」が邦画部門で1位を獲得。キネマ旬報ベスト・テンは歴史ある映画賞で、その結果は毎年ニュースで取り上げられるほど信用があります。

10年に1度の大傑作である「この世界の片隅に」が1位なのは喜ばしいことです。でも結果を見てひとつだけ気になった点が……

 

君の名は。」がランクインしてねぇ!

 

興行収入200億突破とか、「もののけ姫」を越えたとかで散々騒がれた「君の名は。」ですが、キネマ旬報ベスト・テンでは一位どころか圏外。

邦画界の歴史を変えるような大ヒットを巻き起こした「君の名は。」が何故こんな結果になってしまったのか、理由を考えてみました。

 

 

理由1.興行収入=映画の面白さではない

当たり前ですが「売れているもの=一番いいもの」という図式は成立しません。もちろん売れているものには良い所があるから売れているんですが、完全な相関関係にはならないんですね。売れるかどうか、というのは広告戦略のようなコンテンツの内容以外の部分も重要ですから。

ちなみに新海監督はインタビューでこんなこと言ってます。

 

笠井「興行収入100億円を超えるのは正直怖い?」
新海「怖いですね。興行収入って必ずしも自分の実力とは比例しないじゃないですか。100億円分の実力が自分につくわけじゃないですよね。ちょっとアンバランスになっていきますよね、評価と実力が。そこの怖さがあります」

http://blog.fujitv.co.jp/tokudane-official/E20160919002.html

理由2.いまさら「君の名は。」に投票するか? 

キネマ旬報ベスト・テンは非常に影響力の強い映画賞です。受賞した映画はニュースなどで取り上げられ知名度が上がり、売り上げも上昇確実。そのくらいは審査員も認識しているに決まっています。

だとしたら既に国民の大半が知っていて、興行収入も200億越えの「君の名は。」を受賞させるでしょうか? それよりも知名度はまだまだ低いけれど傑作と評判の「この世界の片隅に」に投票してあげたくなると思いませんか? 

理由3.「君の名は。」の支持層と審査員の年齢層が違う

東宝の発表では「君の名は。」の初日の客層は10代が52.4%、20代が35.5%と若者が過半数を占めています。もちろん初日の話なのでその後幅広い年齢の方がこの作品を見たのは間違いありません。しかし初日の段階の年齢層と、ストーリーの内容がいわゆるボーイミーツガールという点を鑑みれば「君の名は。」を支持しているのが主に若者であるのは推測できます。そして今回のベスト・テンの審査員の中に主な支持層と考えられる10,20代の若者は何人いたでしょうか? 明確な人数はわかりませんがその数はさほど多くなかったはずです。 

さいごに

ベスト・テン入りこそしなかったものの僕は「君の名は。」はいい映画だと思います。これを言ったらおしまいですが映画の評価なんて人それぞれなので「君の名は。」が面白いかどうか、まだ見ていない方はぜひ映画館に行って確かめてみてください。幸いまだやってますから。あと「この世界の片隅に」も忘れないで!

 

 

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