Walking Pictures

「映画をもっと面白く」をスローガンに古今東西の映画について語ります

映画-ドラマ

「TAP THE LAST SHOW」は日本版「セッション」になり得たか?【レビュー・感想】

目次 あらすじと概要 「セッション」との類似点 実はそれほど厳しくない水谷豊 ラストダンスを邪魔するドラマ 卓越した人物描写 次回作への期待 あらすじと概要 どうも、もゆるです。 「相棒」の右京さんでお馴染みの俳優水谷豊が監督・主演を務めた「TAP TH…

【レビュー】デカいグルート、少年救う。「怪物はささやく」

J・A・バヨナ監督がイギリス文学の名作を実写化した「怪物はささやく」を徹底解説。 バヨナ監督の作品の共通点は「現実と虚構の曖昧さ」? 「怪物はささやく」は21世紀の「ファイト・クラブ」である。などなど……

近所の女子高生が毎晩添い寝してきて困っています(15才男性)「20センチュリー・ウーマン」【レビュー・解説】

うーん、「ネオン・デーモン」でエル・ファニングいいなと思いましたけど、またしても彼女に魅せられる映画を見つけてしまいました。 「近所の女子高生に毎晩添い寝される」映画、「20センチュリー・ウーマン」。いい映画です。 目次 あらすじ なぜ今20世紀…

映画はトラウマを描きうるか? 「マンチェスター・バイ・ザ・シー」

映像が映し出せるのは物質だけだ。なぜならカメラは心の中には入れないのだから。 でも映画はその歴史の中で絶えず登場人物の心情を表現しようと、様々な手練手管を編み出してきた。役者の顔を大写しにすることで感情を読み取らせるクローズアップはまさに映…

~ディズニー映画に同性愛が生まれた瞬間~実写版「美女と野獣」評【感想】

今年3月、実写版「美女と野獣」で悪役ガストンの子分ル・フウが同性愛者として脚色されていたことが話題を呼び起こした。 このことから一部の国では上映禁止の声すらあがった「美女と野獣」。 監督ビル・コンドンはなぜ、原作にはない同性愛の描写を入れたの…

「美女と野獣」の男女学~なぜ今この作品が実写化されるのか?~

「美女と野獣」は人は見た目ではないというテーマ以外にも、それまでのディズニー映画にできなかった「自立した女性像」を描くという偉業を達成しました。 この記事ではアニメ版「美女と野獣」を復習し、実写版の注目ポイントを考えます。

【感想・解説】ナタリー・ポートマンここにあり、映画「ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命」

「レオン」のマチルダ役での激烈なデビューから20年以上女優としてのキャリアを積み続けてきたナタリー・ポートマン。 そんな彼女が今回挑んだ役は「ケネディの妻」でした。 目次 あらすじ 時系列入り乱れる脚本 衣装の力を200パーセント使った作品 強い女性…

「ムーンライト」はドラクエ5だった? ネタバレなしレビューと感想

ミスにより作品賞受賞作が間違えて発表されてしまうという、前代未聞の事態が発生した第89回アカデミー賞。 「ラ・ラ・ランド」の大勝利が確実かと思われていた中、作品賞を受賞したのが今回紹介する「ムーンライト」です。 目次 あらすじ ドラクエ5式のダイ…

Netflixで見られるおすすめ映画「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」

※記事執筆の2017年3/4時点でNetflixで鑑賞可能 さて今日は軽めのレビューを、紹介記事なのでもちろんネタバレはなしです。 第40回日本アカデミー賞の結果が出て日本中がゴジゴジしている中、取り上げる映画はいまさらながら「バードマン(長いので以下略)」…

「ラ・ラ・ランド」ラストシーンについての解釈を語る

夢を叶えるのに必要な代償とは? アカデミー賞作品賞は、ほぼ間違いなしかと評判の「ラ・ラ・ランド」。 公開初日の朝から見てまいりました。ひとことで感想を述べるなら、大満足としか言えません。オープニングからエンドロールまでとにかくカラフルで、ロ…

「ラ・ラ・ランド」前に絶対見ておきたい「セッション(Whiplash)」

「次のチャーリー・パーカーは何があっても挫折しない」 アカデミー賞ノミネート史上最多タイの「ラ・ラ・ランド」がいよいよ明日から日本でも公開されます。 若手監督のデイミアン・チャゼルは(自主製作を除けば)「ラ・ラ・ランド」以前には一本しか映画…

全然予告と違うじゃん!!『マネー・ショート華麗なる大逆転』感想

今月24日、いよいよ『ラ・ラ・ランド』が日本で公開されます。楽しみで楽しみで24日まで待ちきれないので、主演のライアン・ゴズリングの過去出演作品を片っ端から見てみることにしました。この記事で紹介する映画は『マネー・ショート華麗なる大逆転』。 予…

日本人だからこそ見たい『沈黙-サイレンス-』

遠藤周作の同名小説をマーティン・スコセッシが映画化した『沈黙-サイレンス』。行方不明の師匠を探し、キリスト教を根付かせるために禁教令下の日本に渡航した司祭の物語です。原作も読んだ上で鑑賞してきました。感想をざっくりまとめます!