1978年のライアン・ゴズリング『ナイスガイズ!』感想
弾丸とFワード飛び交うサスペンスコメディ
三、四十年前の娯楽映画は、今見るとかなりチープではありますが、独特のノリとポップさが名状しがたい空気感を形成していて、昨今の大作映画にはない良さがあります。
ライアン・ゴズリング、ラッセル・クロウ主演の『ナイスガイズ!』もそんな、70年代臭をぷんぷんさせた良作映画です。
あらすじ
私立探偵のマーチはひょんなことから示談屋のヒーリーが抱えていた事件に巻き込まれ、失踪した少女を探すことになる。ただの人探しだったはずの依頼は殺人事件へと発展し、やがて事件の裏に潜む陰謀の存在も明らかになる……
続きを読む安定と愛を天秤にかけたら『きみに読む物語』
人生を変える選択と、その葛藤
※ネタバレあり
ライアン・ゴズリング特集の第4弾は『きみに読む物語』。今作は彼の名が売れるきっかけとなった映画で、認知症の妻を愛し続ける夫の愛が描かれています
ですがこの記事ではあえて認知症絡みの本筋は置いておいて、読み聞かせされる物語の内容(主人公夫婦の過去の話)に注目してみようと思います。なのであらすじもあえて、本の中の部分を書きます。
続きを読む『10 クローバーフィールド・レーン』と核シェルターの話
変なおっさんと一緒に核シェルターで暮らすのと、死ぬの、どちらか片方を選べと言われたらどうしよう。『10 クローバーフィールド・レーン』ってそんな映画です。
続きを読む無鉄砲すぎる漢たちの物語『L.A. ギャング ストーリー』感想
仁義なきギャングに立ち向かうのは、6人の漢
『ラ・ラ・ランド』に向けてライアン・ゴズリングの過去作をチェックしていくシリーズ第三弾、今回紹介する映画は『L.A. ギャング ストーリー』。
ライアン・ゴズリングとエマ・ストーンがイチャついて、ロサンゼルスが舞台と意外にも『ラ・ラ・ランド』と共通点が多い映画ですね(内容は何光年もかけ離れてるけど)。
あらすじ
1949年、ロサンゼルスはギャングのミッキー・コーエンが支配していた。司法や警察機関とも裏で繋がっており手のつけられないコーエンを打倒するため、オマラ巡査部長は5人の仲間と共に立ち上がった。
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